がんセンター長
奈須 家栄
当院は平成23年4月から厚生労働省から地域がん診療連携拠点病院の指定を受けています。また令和6年8月からがんゲノム医療連携病院の指定を受けています。年間の新規がん患者数は800名ほどで、大分県北部地域および福岡県京築地域においてよりよいがん診療の提供を目指しています。
当院ではがんセンターを中心として、がん診療に関わる複数の診療科の連携により、手術療法、がん薬物療法、放射線療法、がんゲノム医療、緩和ケアなどの集学的治療を行っています。また看護師や薬剤師、管理栄養士、理学療法士などの職員が連携して協力し、患者様の治療にあたっています。また、緩和ケアセンター、患者サポートセンター、がん相談支援センター、地域医療連携室を設置し、患者様やご家族のライフ・スタイルに即した治療をサポートしています。
2025年にはロボット支援手術を開始し、さらに高い水準のがん医療を提供します。
当院は、これらのがん診療連携拠点病院や地域の医療機関と連携協力して、地域住民のみなさまに質の高いがん医療を提供できるようこれからも努力してまいります。
複数の診療科が連携し、手術・放射線治療・化学療法などを行う体制が整っており、看護師や薬剤師、管理栄養士等が部門間の垣根を超えて連携協力し患者さんの治療にあたります。
患者さんの身体に負担の少ない内視鏡下手術や体腔鏡下手術を積極的に行っています。
化学療法認定看護師を中心に、専任のスタッフが患者さんのケアに当たります。緊急時受診の際の体制を24時間提供しています。また、かかりつけ医との連携を図り安心して治療を行えるよう支援しています。
リニアックやPET機能付きガンマカメラ等の最新の治療診断機器を導入し、より正確で有効な診断・治療ができるようになりました。
「がんの臨床試験」とは、よりよい治療法の開発を目的に、がんの患者さんに新しい治療法へのご参加をお願いすることで、臨床研究とも呼ばれます。具体的には、新しい抗がん剤の使い方、手術や放射線療法のやり方、それぞれの治療法の組み合わせ、あるいは遺伝子治療など、さまざまな治療法を検討し、がんの患者さんにとって今までより有効な治療法の開発に必要不可欠な研究です。当院では、「臨床研究に関する倫理指針」に基づき、適正に実施しています。
当院では、がんに対する治療や設備の充実とともに、安心して治療や療養を行えるよう患者さんやご家族の相談窓口「がん相談支援センター」を設置しています。
外来の方は医師又は看護師、入院中の方は病棟看護師へご依頼ください。
来院相談を希望される際は、ゆっくりと時間が取れるよう、事前に電話などでの予約をお勧めいたします。お急ぎの際は、直接「患者サポートセンター地域医療連携室」へお越しください。
場所 | 1階内科受付右隣 9番窓口「患者サポートセンター地域医療連携室」内がん相談支援センター |
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相談受付 | 月曜日~金曜日(土、日、祝日、年末年始を除く) |
受付時間 | 9:00 ~ 16:00(対応時間 17:00まで) |
相談直通電話 | 0979-22-6521 |
がん患者やそのご家族の集いの場「患者サロン絆」を開催しています。
「学習会」では治療や療養生活に役立つ最新情報のお知らせ、「交流会」ではみなさんで体験を共有することで、一人で悩まず、前向きに毎日を送っていただけるようなお手伝いができればと思っています。※感染予防のため、「事前申し込み制」になります。
対象者 | がん患者さんまたはご家族 (市民病院以外で治療中の方も参加可能です) |
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日時 | 第2金曜日 13:30〜14:30 (祝日の場合は翌週、8月・12月は休み) |
会場 | 中津市民病院2階講堂または多目的ホール |
事前申し込み先 | 中津市民病院がん相談支援センター 電話:0979-22-6521 |