中津市立中津市民病院 院長
折田 博之
中津市民病院の病床数は250床と決して大きな病院ではありませんが、地域の中核病院として大分県北部と福岡県京築地方から広く患者さんを受け入れています。
救急患者は二次救急を中心に受け入れていますが、腹痛や頭痛、めまいなどのプライマリケアから、急性冠症候群や脳卒中、心肺停止症例などの重症疾患まで幅広い救急医療の経験を積むことができます。また、地域医療支援病院、がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センターなどの機能を持ち、周辺の医療機関から多くの入院患者さんが紹介され高度医療を行っています。
当院の臨床研修の特徴は、顔が見える実践的な研修です。小さいからこそ指導医と研修医がお互いをよく知り、アットホームな雰囲気の中で個性に応じた指導のもと他職種とも連携しながら研修を行えます。
単に研修生活を過ごすだけでなく医師としての故郷となれる病院を目指しており、病院の開院記念講演会では多くの病院OBが集います。あなたも医師としての第一歩を中津市民病院で始めてみませんか。
臨床研修管理委員長
福山 康朗
臨床研修制度が始まってから現在まで、中津市民病院で臨床研修の責任者として様々な研修医を見てきました。その中で思うことは、同じ研修医は一人としていないということです(当たり前のことではありますが)。これに対して臨床研修プログラムは同じものしかない。厚労省からの縛りがあるので、大きく変えられないプログラムの中で、どうやって研修医の個性を伸ばすかということを考えながら指導をしています。積極的な人、内気な人、物覚えの良い人、ゆっくり物事を考える人、行動が先に出る人、勉強好きな人、体を動かすのが好きな人・・・それぞれに合った研修の仕方があるはずです。250床という病床数、周囲に大病院がないという症例の数と種類の多さ、院長をはじめ各医師、看護師、パラメディカル等の協力と寛容さ、そんなものが当院の研修の柔軟性を生んでくれていると思います。当院の卒業生の中には、専門医試験で優秀な成績を残している医師がいます。かと思えば、医者を辞めて医学塾の講師になったり、夢を追い求めて芸人になったりと千差万別(もちろん、普通の医師もいます)。皆さんがどんな医師になるかは初期研修の二年間で大きく左右されるはずです。その二年間をどう過ごすか、一緒に考えてみませんか?