内視鏡検査室が新しくなりました!
消化器外科領域における手術支援ロボットは、本邦では2018年に直腸がん、胃がん、食道がんなどの手術で承認され、その後に結腸がんなどへ適応が広がっています。
従来の開腹手術と比較し低侵襲手術とされる、胃がんや大腸がんに対しての腹腔鏡手術は1990年代前半に開始されましたが、2000年代からは急速に普及し、約30年後の現在ではこれらのがんに対する手術の主流となっています。当院でも胃がんや大腸がんの予定手術では、それぞれ7割、9割以上の方に腹腔鏡手術を行っています。
ロボット支援手術のメリットとしては、腹腔鏡手術と比較しさらに繊細な手技を安全に行えることであり、手術成績(合併症や長期予後)は劣らないことが報告されています。腹腔鏡手術に対する優越性も示す報告も散見され、今後症例を積み重ねることで明らかになっていくと考えられます。現在、ダ・ヴィンチは全国で750台以上が導入されており、手術症例数についても、いずれは腹腔鏡手術を超えるのではないかと思われます。
2025年2月からの運用に向けて、当院では外科医、麻酔医、手術に携わるスタッフが安全に手術を行うための準備を進めています。ロボット支援手術は、直腸がんの手術から開始し、その後に他のがんにも適応を広げる予定です。これらのがんに対する手術は保険収載されており、通常の保険診療で手術を受けることが可能です。市民の皆さんにより良い、安全で質の高い医療を受けてもらえるように励んでいます。
詳細につきましては外科の担当医にお問い合わせください。
ダビンチXi_ペイシェントカート
手術風景イメージ