緩和ケアセンターは“がんにともなう苦しさ”を和らげ自宅にいるような雰囲気で穏やかに過ごしていただくことを目的とし、本人や家族との面談を行い、どのような苦痛があるのか、症状が緩和した際には、どこでどう過ごしたいか等本人、ご家族の意向を確認し、入院や転入の受け入れを行っています。
緩和ケアセンターで過ごされる平均在院日数は約19日です。面会数400～600人/月と多くのご家族、友人の方が面会し、理念である「話す」を制限することなく、アドバンス・ケア・プランニングに取り組める環境を整えています。自宅退院した割合（在宅復帰率）は30～50％／月と多くの患者さんが症状緩和できたタイミングで、自宅もしくは施設へ退院をしています。毎週、医師・看護師・薬剤師・リハビリ・栄養士・退院支援看護師・MSWとの多職種カンファレンスの開催を行い、今後の方針やサポートについて話し合いを行っています。また、四季を感じてもらえるようなイベント開催にも取り組んでいます。
当院の緩和ケアセンターの特徴として、治療期の症状緩和も対象としており、外来化学療法室と一元化し、早期からの緩和ケアを目指しています。
