当院では、2017年より入院患者の基本的情報を入院前に収集し、安全・安心できる入院生活の提供、地域とのつながりで切れ目のない医療を提供するための退院支援など組織的に活用する仕組みとしてPFM（Patient Flow Management）を取り入れています。これにより、医師や病棟看護師の負担を軽減し、院内の多職種や地域との連携も図る事ができ入院期間の短縮、家族を含めて安心して退院ができるシステムを構築しています。
入院支援部門では、予定入院患者・家族が、入院生活を安心して受けられるために介入を行なっています。医師からの説明内容の確認、入院オリエンテーション、服薬中の薬の確認や入院前休薬の説明、入院までの生活指導、日常生活に関する情報収集、看護計画立案と各種リスクのアセスメントを行い、その 情報を他職種（医師、医師事務作業補助者、MSW、薬剤師、栄養士、理学療法士、歯科衛生士、認定看護師など）に伝達することで、チーム医療が円滑に行なわれるよう調整を図っています。今年度途中からは 入院支援係が介入する患者の対象を拡大し、より多くの入院予定患者や当日救急入院患者にも対応しています。
退院支援部門では、退院調整スクリーニングシートの活用も定着し、早期に適切な退院支援につなげられる介入を行っています。1つの病棟につきソーシャルワーカーと退院支援看護師の2名体制で担当し、それぞれの職種の視点と経験を活かし相互に協力して介入を行っています。COVID-19の感染症法上5類への移行後、当院を訪問していただいた近隣医療機関のMSWやケアマネジャー、訪問看護師等の皆様と積極的にコミュニケーションを図り、顔の見える関係性作りに努めています。
