当院では、一人ひとりの薬剤師がさらなる可能性を広げられるように、認定・専門薬剤師の取得等に向けたキャリアプランを提供しています。 薬剤師個々の能力や経験にもよりますが、大まかな流れになります。
1~2年目
指導を受け、日々の業務が正確に実践できる。
薬剤師業務
(調剤、注射、抗がん剤調製服薬指導、当番、委員会・チーム医療)
地方会での発表
3~4年目
薬剤業務を自立して確実にでき、部下の指導もできる。
薬剤師業務全般
病棟業務学会発表
5年目以降
薬剤業務の実践の場でリーダーシップを発揮できる。
薬剤師業務全般
認定薬剤師
学会発表
論文発表
10年目以降
人材育成網力を持ち、薬剤師として高度な専門性をチーム医療の中で発揮できる。
薬剤師業務全般
指導薬剤師
専門薬剤師
学会発表
論文発表
私は、薬剤師歴20年目、当院勤務16年目の薬剤師です。大学卒業後は、保険薬局に4年間勤務し、その後当院に入職しました。
薬剤師の少ない中小病院では、薬剤師一人ひとりに多岐にわたる知識が求められ、専門分野に特化しにくい点がありました。しかし、他職種の医療スタッフと連携することにより、幅広く患者さんと接することができ、薬剤師としてのやりがいを感じることができます。
調剤では、処方箋の先にいる患者さんやその家族のことを考え、薬物療法は適当なのか、服薬指導では、治療効果はでているのか、副作用の出現はないかなどを常に考え、業務を行っています。
業務を行う中で、専門性を持ち、薬物療法にもっと貢献したいと思いました。学会に参加することで新しい知識を吸収し、医師などと共に研究を行い発表することもあります。
その結果、感染制御認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師を取得することができました。
それらの知識を薬剤師外来で患者さんの薬物療法に活かし、かつ、医療スタッフと各種勉強会を開催しています。中津地域の薬剤師と共に癌の勉強会(オンたまの会)の開催や感染ネットワーク(NAC24)を作り、公民館などでも活動をしています。
現在は、社会人大学院に通いながら、患者さんにとって治療効果が得られ、副作用の早期発見や軽減ができるような研究を行っています。病院薬剤師は患者さんからは会う機会が少ないと思いますが、治療ごとの副作用確認を行い、医師に処方変更の提案や医師と共に薬物療法を考える縁の下の力持ちのような仕事です。
当院の薬剤師は、地域医療の先を読んで活動を行い、様々なことにチャレンジしています。今こそ、あなたの力を当院で活かし、ステップアップを目指してみませんか?