栄養科は、管理栄養士4名が在籍、給食管理はは労務委託をしています。
栄養指導は、糖尿病、腎臓病、心疾患、がん、低栄養などの疾患に対して外来と入院で実施しています。
がん化学療法患者に対する栄養指導は、初回の化学療法を導入するための入院時と、退院後初めて外来で治療を行なう際に実施するようにしています。
しかし、その後の外来でのフォローができていないことが今後の課題であり、その対応として令和6年度からは化学療法前の問診時に栄養指導の希望を伺うようにする予定です。
栄養指導を行うにあたって、糖尿病療養指導士、日本小児臨床アレルギー学会認定の小児アレルギーエデュケーター、病態栄養専門管理栄養士、がん病態栄養専門管理栄養士、サプリメントアドバイザーなどの認定資格を取得しています。
栄養管理は病棟担当制にて行なっています。
管理栄養士は4名しかおりませんので、1名あたりの担当患者数が多いため、効率よく情報収集することを目的に病棟や各診療科の多職種カンファレンスに参加しています。
治療方針の確認ができ、他職種より直接、食事摂取不良患者の相談を受けることも多くなりました。
令和6年度の診療報酬改定にて、HCUでの早期栄養介入管理加算取得を開始しました。その影響もあり、経鼻胃管チューブを介した経腸栄養は増加しています。
管理栄養士が医師からの相談を受け、栄養剤の選択、投与速度や量などを提案させていただいています。
栄養管理の専門職として、他職種からも頼られるようになってきたと感じます。
給食管理では、食材納品については、委託会社との契約にて70%は地元業者に依頼、食材はできるだけ地元のものを使用し、米は大分県産米を使用するなど詳細な取り決めをしています。
しかしながら、昨今の物価高騰の影響は大きく食材料費、使用食材、献立内容の見直しを余儀なくされました。食事の質を落とさずに省ける無駄はなくすように心がけていますが、まだまだ続く物価高騰に頭を悩ませています。
また慢性的な人員不足も問題です。給食管理システムや食種、調理・配膳・下膳・食器洗浄方法と作業内容の見直し、また10年目を超えた厨房設備の管理も含め、スタッフの働きやすい環境を整備できるように取り組みたいと考えています。
栄養指導、栄養管理、給食管理とそれぞれの業務で、より専門性が求められています。また診療報酬改定では、管理栄養士による業務に対しての算定が毎回増えてきています。
認定資格の取得、学術集会での発表など、各々がスキルアップを図りながら業務を行っていきたいと考えています。
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