元 貴彦
はじめ たかひこ
役職 | 泌尿器科部長 |
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専門分野 |
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認定資格 |
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専門医等 |
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我々泌尿器科は意外に広い範囲を診る診療科です。
罹患率の増加で話題の前立腺癌をはじめ、膀胱癌・腎臓癌・精巣腫瘍などの悪性腫瘍(いわゆる癌)の診断から治療までを泌尿器科で行います。令和6年に泌尿器科で行った手術件数のうち約4分の1が癌の手術です。今年度より当院でもロボット手術による治療を開始致しました。今後癌の手術はさらに増えていくことと思います。ロボット手術に関しては、6月より前立腺癌に対してロボット支援前立腺全摘除術(RARP)を開始し、9月から腎癌に対してのロボット支援腎部分切除術(RAPN)も開始いたします。腎癌や尿管癌に対しての腹腔鏡手術もこれまで通りおこなって参りますので是非ともご相談ください。
また、当院は県北地域で唯一放射線治療ができる病院であり、患者さんの要望にあわせて放射線治療も積極的に行っております。今年度よりIMRTの治療もできるようになりました。
前立腺癌に対しては様々な治療法があり、どの治療を選ぶか、治療に伴う排尿障害に悩むこともあると思います。そこで当院では、今年度より前立腺センターを創設致しました。前立腺センターとは、前立腺に関わる疾患を泌尿器科だけでなく他の科と協力し一緒にみていくことを目的に作りました。当院では前立腺癌の治療はロボット手術だけでなく放射線治療であるIMRTの治療も行えます。放射線治療科や地域連携、リハビリとも協力し、前立腺癌の治療だけでなく治療に伴う排尿障害の改善にも取り組んでおります。前立腺肥大症に対しても取り扱っており、前立腺関連で困ることがありましたら是非とも前立腺センターにご相談いただけたらと思います。
泌尿器科が治療を行っているのは癌だけではありません。おしっこが出にくい、近い、漏れるなどの生活の質に関わるような排尿に関わる症状も扱っています。このような疾患には、前立腺肥大症・過活動膀胱・神経因性膀胱・腹圧性尿失禁・夜間多尿などがあります。「歳だからしかたがない」とあきらめないで一度泌尿器科へ相談してみることをお勧めします。今年度は、従来からのTURPという術式に加えて、ウロリフトという前立腺肥大症に対しての新しい手術も開始しましたので是非ともご相談ください。
痛さでは世にある全ての病の中でベストスリーに入ると言われている尿管結石。これも当科で治療します。自然に排出されないような結石に対しては手術を行います。カメラの性能がずいぶんと良くなり、細い軟らかいカメラを腎臓まで入れてレーザーで結石を割って取り出すことが可能になりました。
尿路感染症も泌尿器科診療のかなりの比重を占めます。泌尿器の感染といえば比較的若い人の性病や膀胱炎・・・なんていうイメージもあるようですが実際はごく一部で、多くは、高熱が出てぐったりして救急車で運ばれてくる高齢の方です。腎臓や前立腺に細菌がついて重症化したのです。多くは抗生剤で治るのですが一部の方は特殊な処置(尿管ステント留置)が必要になります。川の流れと同じで、さらさら流れる川は澄んでいますし、よどんだ所は濁っています。尿の流れをよくして感染を治りやすくすることも泌尿器科の重要な仕事です。
その他に精巣捻転、尿路外傷、尿膜管疾患、アルドステロン症等の副腎疾患の治療など行っています。
心配なことがあれば相談に乗りますので是非とも外来にお越しください。
元 貴彦
はじめ たかひこ
役職 | 泌尿器科部長 |
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専門分野 |
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専門医等 |
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三浦 章成
みうら あきひろ
役職 | 医長 |
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診療科・部門